遊歩道
他の街と同じように、ボルツァーノも典型的な都会のあわただしいリズムに包まれています。しかし、少し街から離れると静かな素晴らしい遊歩道があり、ストレスや心配事を忘れることが出来ます。
例えばグンチナやサントオズヴァルドなどはとても有名で、なんと1800年代末作られ、遊歩道はうっとりするような景観を眺めながら、典型的な地中海性の植物の間を通り、街を取り囲む緩やかな坂道を上って行きます。緑の生い茂ったペトラルカ公園の中を通り、タルヴェラ川の流れに沿って広がる芝生に沿う遊歩道、ルンゴタルヴェラ・ボルツァーノ、ルンゴタルヴェラ・サン・クイリコは、中心街の家からも近く、スポーツやレクリエーションをする場所としても最適です。
ルンゴ・タルヴェラ遊歩道 Passeggiate del Lungo Talvera
ボルツァーノの街の中を、サレンティーノの谷から流れて来たタルヴェラ川が流れています。その川岸には青々とした芝生、子供たちの遊び場、長い遊歩道、最新のサイクリングコースが広がっています。ここは、街の緑の中枢、観光客だけでなく住民がよく通う場所です。なぜなら木が生茂る遊歩道を通ることで心からリラックスでき、小さな子供達は楽しく安全に遊べる場所だからです。数多くの競技場がこのエリアを更に豊かにさせ、サッカー、野球、ソフトボールなどを愛好家が集まってきます。川を渡るための主要な橋は、ドゥルーゾ橋、タルヴェラ橋、サンタントニオ橋の3つですが、他にも徒歩専用の小さな橋がいくつかあり、全てのコースは環状になっていて徒歩でも自転車でもほとんどが長めのコースとなっています。
サントオズヴァルド遊歩道とグンチナ遊歩道 Passeggiate di Sant'Osvaldo e del Guncina
2つの遊歩道は、街から100メートルほど高いところにあり、コースの最初は軽い登り坂になっていますが、軽く蛇行しているので、さほど急とは感じません。後はほとんど平らで、すばらしい街の景色と街を取り囲む山々の眺望が見られます。サントオズヴァルド遊歩道は、サンタントニオと地元のワイン、サンタ・マッダレーナになる土着品種の葡萄を栽培している特徴的な丘、サンタ・マッダレーナを結んでいます。背景には、街にとってシンボル的な風景であるドロミテ山塊のローゼンガルテンが見えます。
一方、遊歩道を作ったハプスブルグ家のエンリケ大公の名前が付いたグンチナ遊歩道は、グリエス地区 (1925年まで自治都市で、ハプスブルグ家の保養地として有名でした)の斜面を通り、サン・ジェネジオまでつながっています。常緑樹、木蓮、サボテン、糸杉、ヒマラヤスギなどが生茂るコースが、グンチナ城へと続いています。遊歩道で見られる全ての木々には、イタリア語名とドイツ語名と合わせて学名の札が付けられています。遊歩道は緩やかな坂道になっている為、ところどころに休憩するためのベンチが置かれています。時々、ベンチに座って街の魅惑的な景色や東側にそそり立つドロミテ山塊の景色を楽しむのもいいでしょう。
グンチナ城までたどり着いたら、街に戻るためにファーゴ川の散歩道を行きましょう。この道はルンゴタルヴェラに続いているので、もうそこまでくればボルツァーノの中心街です。
ヴィルゴロ遊歩道 Passeggiata del Virgolo
ヴィルゴロ遊歩道は、街の南、コッレの斜面に広がっています。オルトリザルコ地区から、正確には古い城壁の内部を近年改装し、心地よいレストランになっているフラヴォン城から入ります。遊歩道は伐採林の混ざった森の中を通り、サルト高原とレノン高原を背景に南から北への興味深い珍しい街の景色が眺められます。遊歩道は、フラヴォン城と先史時代から人が住んでいたといわれるエリアの一つ、ヴィルゴロにつながっています。今なお、ロマネスク様式の小さな教会、サン・ヴィジリオやバロック様式の教会カルヴァリオなどが残っており、その魅力や精神性な場所として特徴的です。